福岡・熊本・佐賀を中心に建築設計をする、熊本県荒尾市の設計事務所「アトリエ大川内設計」

【施主条件】
現在中学生と高校生の娘が将来美術関係の仕事に就いた時の為にアトリエ兼作業場を計画してみました。

【立地条件】
山間にあるリゾート地内で、駅に向う商店街の通りの一角。
通りは、終日歩行者天国で、観光客で賑わう街並み。

【敷地条件】
東西に長く、東側に歩道、道路が位置する。
南北は、同様の敷地に飲食店、お土産屋が続く。

【建物概要】
木造２階建て
延べ床面積：93.17㎡（28.17坪）
1階：19.54坪、2階：28.17坪

平面の形そのままに、総２階建てとし仕上はレンガタイル張りとしました。凝った外観ではなく、直線を連続させシンプルな形としたほうが、展示する絵画、あるいは作者のイメージ・先入観を持たずに建物に入ってもらう為です。

床に段差をつけ、１部屋を２つの空間に分ける変化をつけてみました。又、車椅子でも不便無く利用出来るように、アプローチから展示室まで段差を無くしました（スロープ付）。

基本的に壁はクロス貼りとし、構造体である柱・梁を見せる真壁とし、後々展示する物によって壁紙を簡単に変更出来るようにしてあります。

天井は断熱材をサンドイッチした合板に、ウレタンクリア塗装としました。日頃、あまり頻繁んに手入れ出来る所ではないので、クロスなどは避けました。

展示場内の空調のロスを少なくする為ワンクッションおきました。

立った位置で利用し易いカウンターと、車椅子での利用に対応出来るように、２段式のカウンターとしました。

事務作業、パソコン等の作業の為、広めの作業机を造り付け、仮眠や休憩を取る為に畳を敷きました。

壁掛けだけでなく、置き型の展示物（彫刻、陶磁器等）も展示できる棚（ローカウンター）を設けました。

床に広げての作業や打合せスペースとして２階に設けました。

整理し易いように棚を設けました。棚のそれぞれの高さは30cmを基本に数段造り付けようと思います。又、将来的に収納が足りなくなる場合があるので、倉庫前の吹抜部分に床を設け収納を増やす事も可能です。もちろん構造的にも増えた分を見こして計算してあります。

内部の仕上はせず、構造材、間柱を表し、ついでに塗装もなしと、自由に釘を打ったり棚を追加出来るようにしてあります。